基本の言葉
通貨ペア
取引する2つの通貨の組み合わせです。EUR/USD なら、左のユーロ(基準通貨)1つ分が、右の米ドル(決済通貨)で何ドルかを表しています。EUR/USD が 1.0850 なら、1ユーロ = 1.0850 ドルです。
Bid と Ask(売値と買値)
Bid は売る時の価格、Ask は買う時の価格です。いつも Ask の方が少し高くなっています。チャートに表示されるのは、多くの場合 Bid です。
スプレッド
Ask と Bid の差です。買ってすぐ売ると、この差の分だけ損になるので、取引の費用の1つです。値動きが激しい時や、取引の少ない時間には広がることがあります。
pips(ピップス)とポイント
値動きの幅を数える単位です。多くの通貨ペアでは 0.0001、円が入る通貨ペア(USD/JPY など)では 0.01 が 1pips です。たとえば EUR/USD が 1.0850 から 1.0870 になれば 20pips です。MetaTrader では、価格の一番小さい刻みを「ポイント」と呼び、小数点以下5桁(円のペアは3桁)の業者では 10ポイント = 1pips です。ゴールドなどは、業者によって数え方が違います。
1pips がいくらになるかは、pips の価値の計算で出せます。
ロット
取引の量の単位です。MetaTrader を使う多くの業者では 1ロット = 10万通貨ですが、1万通貨や1,000通貨を1ロットとする業者もあります。ご自身の業者の1ロットが何通貨かを、必ず確かめてください。損切りの幅と、1回に許せる損失からロット数を出すには、ロット計算を使えます。
デモ口座
本物のお金を使わず、練習用のお金で取引できる口座です。注文の出し方やアプリの使い方を覚えるのに使えます。本物の口座とは、約定のしかたや気持ちの動き方が違うことがあります。
CFD(差金決済取引)
実物を受け渡さず、買った価格と売った価格の差だけをやり取りする取引です。FX も、株価指数・金・原油などの取引も、業者によっては CFD として扱われます。
ロング・ショート(買い・売り)
ロングは「買い」から入ること、ショートは「売り」から入ることです。FX では、どちらからでも入れます。
ポジション
まだ決済していない取引のことです。「ポジションを持つ」は、買いか売りで入っている状態を言います。
約定(やくじょう)
注文が成立することです。
スリッページ
注文した価格と、実際に約定した価格の差です。値動きが速い時などに起きます。思ったより悪い価格になることも、良い価格になることもあります。
注文の言葉
成行注文
価格を決めずに、今の価格ですぐ買う・売る注文です。
指値注文
「今より有利な価格になったら買う・売る」注文です。買いなら今より安い価格、売りなら今より高い価格を指定します。
逆指値注文
今より不利な方向の、決めた価格に届いたら買う・売る注文です。買いなら今より高い価格、売りなら今より安い価格を指定します。損切りによく使われます。英語では stop order と呼びます。
損切り(ストップロス)
損失を決まった所で止めるための決済、またはその注文です。急な値動きや週明けなどには、決めた価格より悪い価格で決済されることがあります。注文に入れる価格は、損切り・利確の価格の計算で、pips の幅から出せます。
利確(テイクプロフィット)
利益が出ている所で決済すること、またはその注文です。
建値(たてね)
ポジションに入った時の価格です。「損切りを建値に動かす」は、入った価格のあたりまで損切りを近づけることを言います。スプレッドや手数料があるので、建値で決済しても損益がちょうど0になるとは限りません。
両建て
同じ通貨ペアで、買いと売りのポジションを同時に持つことです。業者や口座の種類、国の決まりによって、できる場合とできない場合があります。両方にスプレッドやスワップがかかります。
ナンピン
含み損が出ているポジションと同じ向きに、ポジションを買い増す(売り増す)ことです。平均の価格は有利になりますが、ポジションが大きくなる分、さらに逆へ動いた時の損失も大きくなります。
トレーリングストップ
価格が有利な方へ動くと、それに合わせて損切りの価格を自動で動かす仕組みです。不利な方へは動きません。MetaTrader 4・5 の標準のトレーリングストップは、アプリ(ターミナル)が動いていて、業者につながっている間だけ働きます。アプリを閉じると動かなくなりますが、それまでに動かした損切りはそのまま残ります。
お金と口座の言葉
レバレッジ
口座に入れたお金(証拠金)より大きな額を取引できる仕組みです。たとえばレバレッジ 10倍(数字は例です)なら、取引の額の 1/10 の証拠金で取引できます。利益も損失も、取引の額に合わせて大きくなります。個人の口座のレバレッジの上限は、国や地域の決まりで違います。
証拠金(必要証拠金)
ポジションを持つために、口座の中で取っておかれるお金です。取引の額 ÷ レバレッジ で計算します。たとえば 1万ユーロ分の EUR/USD(1.0850)をレバレッジ 10倍で持つと、10,000 × 1.0850 ÷ 10 = 1,085ドルです。証拠金の計算で出せます。
残高と有効証拠金
残高は、決済が済んだ取引だけを反映した口座のお金です。有効証拠金は、残高に、今持っているポジションの含み損益を足したものです。含み損が増えると、有効証拠金は減ります。
証拠金維持率
有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100(%)です。含み損が増えるほど下がります。
マージンコールとロスカット
証拠金維持率が決まった水準まで下がると、業者から知らせが来たり(マージンコール)、ポジションが自動で決済されたりします(ロスカット、ストップアウト)。水準は、業者や国の決まりによって違います。急な値動きでは、ロスカットの水準より悪い価格で決済されることもあります。
マイナス残高の保護
損失が口座のお金を超えて残高がマイナスになった時に、そのマイナスを業者が負担する仕組みです(ゼロカットとも呼ばれます)。一般の顧客(リテール)の口座で決まりになっている国や地域もあれば、業者が独自に行う場合、ない場合もあります。ご自身の業者の説明を確かめてください。
スワップ(ロールオーバー)
ポジションを次の日に持ち越すと、払う、または受け取るお金です。2つの通貨の金利の差などをもとに、業者が決めます。週に1日、3日分がかかる日があります(何曜日かは業者によります)。宗教上の理由などで、スワップのない口座を用意している業者もあります。スワップの代わりに手数料がかかる場合もあるので、条件を確かめてください。スワップの計算で、持ち越した日数分の額を出せます。
規制当局
国や地域ごとに、FX の業者を登録・監督する公的な機関があります。業者を使う前に、お住まいの国や地域の当局に登録されているかを、当局の公式サイトで確かめられます。個人の口座のレバレッジの上限や、マイナス残高の保護などの決まりも、当局ごとに違います。
口座の通貨
口座のお金が何の通貨で表されているかです(円、米ドル、ユーロ など)。同じ取引でも、1pips の額は口座の通貨によって変わります。
成績とリスクの言葉
含み損益と確定損益
含み損益は、まだ決済していないポジションの損益です。確定損益は、決済が済んだ損益です。損益の計算で、エントリーと決済の価格から出せます。
1回の許容損失
1回のトレードで「ここまでなら負けてもよい」と自分で決める額です。口座の何%と決める人も、金額で決める人もいます。ロット計算で、この額と損切りの幅からロット数を出せます。
勝率
勝ったトレードの数 ÷ 全部のトレードの数 です。勝率だけでは、利益が出ているかは分かりません。
リスクリワード
1回の利益の幅と、損失の幅の比です。損切り 20pips・利確 40pips なら、利益 : 損失 = 2 : 1 です。
損益分岐の勝率
リスクリワードから見て、損益がちょうど0になる勝率です。利益 : 損失 = 2 : 1 なら約33.3%です(費用は含みません)。損益分岐の勝率の計算で出せます。
ドローダウン
口座のお金が、一番多かった時からどれだけ減ったかです。20%減ると、元に戻すには25%増やす必要があります。ドローダウンの回復の計算で確かめられます。
連敗
負けが続くことです。勝率が50%でも、100回のうちに5連敗以上が起きる確率は約8割あります(毎回の勝ち負けが互いに関係しないと仮定した計算の例)。連敗の確率の計算と、連敗が続いた時、確率で見るもどうぞ。
1日の損失の上限
1日に「ここまで負けたら、その日はやめる」と自分で決める額です。損失の上限の計算で額を出し、今日の記録カードで、負けの額も入れると、上限まであといくらかを見られます。
相場の言葉
ボラティリティ
値動きの大きさのことです。ボラティリティが大きいと、同じ時間でも価格が大きく動きます。
市場の時間(セッション)
FX は、おおむねシドニー時間の月曜の午前5時からニューヨーク時間の金曜の午後5時まで、ほぼ24時間取引できます(業者の取引時間はこれと違うことがあります)。時間帯によって、取引の多い地域が移っていきます。よく使われる呼び方は、シドニー・東京・ロンドン・ニューヨークです。市場の時間で、あなたの地域の時刻に直して見られます。
経済指標
雇用や物価など、国や地域の経済の様子を表す数字の発表です。発表の前後は、値動きが大きくなったり、スプレッドが広がったりすることがあります。
窓(ギャップ)
前の価格と次の価格の間が、飛んで空くことです。週明けの最初の価格などで起きやすく、損切りが決めた価格より悪い価格で決済されることがあります。
流動性
取引のしやすさ・量の多さです。流動性が低い時は、スプレッドが広がったり、スリッページが起きやすくなったりします。
チャートの言葉
ローソク足
一定の時間の、始値・高値・安値・終値を1本で表したものです。終値が始値より高いか低いかで、色を分けて表示します(色は設定で変えられます)。
時間足
ローソク足1本が表す時間の長さです。1分足、15分足、1時間足、日足 などがあります。
サポート・レジスタンス
過去に価格が下げ止まった所(サポート)や、上げ止まった所(レジスタンス)として、チャートに引かれる水準です。そこで必ず止まるわけではありません。
スキャルピング・デイトレード・スイング
ポジションを持つ時間の長さによる呼び方です。数秒〜数分で決済するのがスキャルピング、その日のうちに決済するのがデイトレード、数日〜数週間持つのがスイングトレードと呼ばれることが多いです。どれが良いというものではありません。
トレンド
価格が、ある方向へ続けて動いている状態です。上昇トレンド・下降トレンドと呼びます。
ピボット
前の日などの高値・安値・終値から、計算で出す価格の水準です。ピボットの計算で出せます。
フィボナッチ・リトレースメント
高値と安値の間を、38.2%・50%・61.8% などの比率で区切った水準です。フィボナッチの計算で出せます。
インジケーター
価格などから計算して、チャートに表示する指標です。移動平均、RSI、MACD、ボリンジャーバンド などがあります。どれも過去の価格から計算したもので、この先の値動きを決めるものではありません。
気持ちと習慣の言葉
ティルト
負けや悔しさなどで気持ちが乱れ、ふだんならしない判断をしてしまう状態です。もとはポーカーの言葉です。
取り返しトレード
負けを早く取り返そうとして、決めていない場面で入ったり、ロットを増やしたりすることです。取り返しトレードのやめ方もどうぞ。
オーバートレード(売買しすぎ)
自分で決めた回数や条件より多く入ってしまうことです。売買しすぎに気づく数え方もどうぞ。
トレード日記
トレードごとに、損益だけでなく、そのときの気持ちやルールを守れたかを残す記録です。トレード日記に何を書くかもどうぞ。