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FX 初心者講座第29回 全32回講座の目次

FX 初心者講座

トレード日記の書き方。何を書くか

トレード日記を始めたけれど、損益の数字が並ぶだけで、見返しても何も分からない。そして、いつのまにか書かなくなる。よくあることです。この記事では、1回のトレードを1行で書ける形と、1週間に1回の見返し方を紹介します。大事なのは、損益と同じ行に「そのときの気持ち」と「ルールを守れたか」を書くことです。

公開 2026年10月12日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

まず1つだけ

次のトレードから、損益の横に「入る前の気持ち」を一言だけ書いてください。「焦り」「退屈」「落ち着いていた」など、ひとことで十分です。手で書くのが難しい時は、表計算やメモのアプリ、音声入力など、自分に合う方法で残せば十分です。

損益だけの日記で分からないこと

損益の数字だけでは、「なぜ負けたのか」「同じ負けをくり返していないか」が見えにくくなります。たとえば、同じ負けでも次の2つは意味が違います。

1つ目は、手法の中で起きる普通の負けです。2つ目は、手法ではなく「そのときの状態」から来た負けかもしれません。この2つを分けるには、損益と同じ行に、気持ちとルールのことを書いておく必要があります。

1回のトレードを1行で書く

続けるために、1回を1行で書ける形にします。列は、次の例くらいで十分です。「決めていた場面か」は、入る前に決めておいた条件(自分のルール)どおりの場面だったか、という意味です。

表は横にずらして見られます →

日時銘柄・売買決めていた場面か入る前の気持ちルールを守れたか損益ひとこと
月 21:10EUR/USD 買いはい落ち着いていたはい−12損切りどおり
月 21:25USD/JPY 売りいいえ悔しいいいえ
(損切りを動かした)
−30取り返したかった

(数字は書き方の例です。損益は口座の通貨で書きます。)

気持ちの言葉の例

焦り/悔しさ/退屈/不安/期待/疲れ/落ち着いていた/自信があった/よく分からない。ぴったりの言葉がなければ、自分の言葉でかまいません。

「ルールを守れたか」は、はい・いいえで

守れなかった時は、どのルールかを短く書きます(「損切りを動かした」「上限の回数を超えた」など)。損切りを動かしてしまう人は、損切りを動かしてしまう理由と、動かす前の確認も参考にしてください。

損益は、正しく書く

損益は、業者の取引の履歴からそのまま写すのが確実です。手で計算する時は、損益の計算で、エントリーと決済の価格から出せます(スプレッド・手数料・スワップは含まないので、履歴の数字と少し違うことがあります)。

1日の終わりに、3つだけ数える

回数と勝ち負けは、今日の記録カードで、トレードのたびに1回押すだけで数えられます(気持ちやルールのことは、カードには残らないので日記に書いてください)。回数が多い日が気になる人は、売買しすぎに気づく数え方もどうぞ。

1週間に1回、見返す

書くだけでなく、見返すと形が見えてきます。週に1回、次の3つを見ます。

  1. 「ルールを守れた」トレードと「守れなかった」トレードの損益を、別々に足す
  2. 守れなかったトレードの前の気持ちに、同じ言葉が多くないか(「悔しい」「退屈」など)
  3. 守れなかったトレードが多い時間や曜日はないか

たとえば「悔しい」の後のトレードで、ルールを守れないことが多いと分かれば、「負けた直後は○分入らない」のように、自分で決めごとを作れます(一例で、おすすめではありません)。数が少ないうちは、たまたまのことも多いので、決めつけずに続けて見てください。

研究で分かっていること(短く)

日記をつければ成績が良くなる、とまでは言えません。それでも、書いて残すと自分の形に気づきやすくなること、顔写真に合う感情の言葉を選ぶと、感情に関わる脳の反応が小さくなった実験があることは、研究からもうかがえます。

損が続いて苦しい時や、やめたいのにやめられないと感じる時は、一人で抱えなくて大丈夫です。多くの国や地域に、お金やのめり込みについて相談できる窓口があります。

参考文献

  1. Harkin, B., Webb, T. L., Chang, B. P. I., Prestwich, A., Conner, M., Kellar, I., Benn, Y., & Sheeran, P. (2016). Does monitoring goal progress promote goal attainment? A meta-analysis of the experimental evidence. Psychological Bulletin, 142(2), 198–229. https://doi.org/10.1037/bul0000025
  2. Lo, A. W., Repin, D. V., & Steenbarger, B. N. (2005). Fear and Greed in Financial Markets: A Clinical Study of Day-Traders. American Economic Review, 95(2), 352–359. https://doi.org/10.1257/000282805774670095
  3. Lieberman, M. D., Eisenberger, N. I., Crockett, M. J., Tom, S. M., Pfeifer, J. H., & Way, B. M. (2007). Putting feelings into words: Affect labeling disrupts amygdala activity in response to affective stimuli. Psychological Science, 18(5), 421–428. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2007.01916.x

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更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて