アプリは試験公開中です。気になる点はお問い合わせへ

トップ › 記事 › FX 初心者講座 › 1か月のトレードの見返し方

FX 初心者講座第30回 全32回講座の目次

FX 初心者講座

1か月のトレードの見返し方

1か月分の記録はたまったけれど、どこから見ればいいか分からない。損益の合計だけ見て、「今月は良かった」「悪かった」で終わってしまう。この記事では、月に1回、30分ほどでできる見返し方を紹介します。目的は、良い・悪いを決めることではなく、来月に変えることを1つ見つけることです。

公開 2026年10月12日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

まず1つだけ

月の終わりに、回数・勝率・平均の利益と平均の損失・損益の合計・ルールを守れた割合の5つを書き出してください。見返しは、ここから始まります。

見返す日を決める

たとえば月の最初の休みの日や、市場が閉まっている日のように、取引をしていない時に決めておきます。大きく負けた直後は、数字を落ち着いて見にくいので避けます。時間は30分ほどで十分です。

1. 5つの数字を出す

勝率と、平均の利益・損失がそろうと、1回あたりの平均の損益が出せます。

1回あたりの平均 = 勝率 × 平均の利益 − 負けた割合 × 平均の損失

たとえば勝率 45%、平均の利益 30、平均の損失 20(口座の通貨)なら、0.45 × 30 − 0.55 × 20 = 2.5 です(計算の例)。損益分岐の勝率の計算で、リスクリワードに「平均の利益 ÷ 平均の損失」(この例では 1.5)を入れると、損益が0になる勝率(この例では40%)も確かめられます。この例なら、1回あたりの平均は少しプラスです(数字は例です)。

2. 守れた取引と、守れなかった取引を分ける

損益の合計だけでは、手法の結果なのか、ルールを破った結果なのかが分かりません。「ルールを守れたか」で2つに分けて、それぞれの回数と損益の合計を出します。

見返しの表の例(数字は形の例です)
  • ルールを守れた: 32回、損益 +120
  • ルールを守れなかった: 8回、損益 −210

この例なら、損益を一番大きく動かしたのは、回数の少ない「守れなかった8回」です。

3. 形を探す

守れなかった取引や、負けが続いた日に、共通するものがないかを見ます。

取引の回数が多い人は、守れた・守れなかったを、さらに時間帯や日ごとに分けて見ると、形が見つかりやすくなります。

4. 一番大きな減り幅と、一番長い連敗

その月の口座の一番多かった時から、どれだけ減ったか(ドローダウン)と、一番長い連敗を書き出します。減った分を戻すのに必要な利益率はドローダウンの回復の計算で、勝率と回数を仮に入れると、その長さの連敗がどれくらい起きやすいかが連敗の確率の計算で確かめられます。

見返しがつらい時や、取引をやめにくいと感じる時は、お住まいの地域の相談窓口に話すこともできます。

数が少ない時は、決めつけない

1か月の回数が少ないと、結果はたまたまで大きくぶれます。たとえば本当の勝率が50%の人でも、毎回の勝ち負けが互いに関係しないとすると、勝率が40%以下か60%以上に見えてしまう確率は、次のくらいあります(計算の例)。

人は、少ない回数の結果にも、全体と同じ割合が表れるはずだと考えやすいことが知られています。1971年の研究では、心理学の研究者でさえ、そう考えやすいことが示されました。[1] 1か月の勝率だけで「この手法はだめだ」「調子が上がった」と決めず、何か月か続けて見ていきます。回数が少ない月は、勝率よりも、ルールを守れた割合と1回ごとのメモを中心に見ます。月に数回しか取引しない人は、2〜3か月分をまとめて見返してもかまいません。

来月変えることは、1つだけ

見返すと、直したい所がいくつも見つかるかもしれません。それでも、来月に変えるのは1つだけにします。いくつも同時に変えると、どれが効いたのかが分からなくなるからです。

決めたことは、「もし〜なら〜する」の形で書いておきます。たとえば「もし負けた直後なら → 決めた時間は新しく入らない」(一例で、おすすめではありません)。来月の見返しでは、その1つが守れたかどうかから見ます。

月の見返しのメモ(形の例)
  • 回数 / 勝率 / 平均の利益・損失 / 損益の合計 / ルールを守れた割合
  • 守れた取引の損益 と 守れなかった取引の損益
  • 見つけた形(時間・気持ち・回数)
  • 一番大きな減り幅 / 一番長い連敗
  • 来月変える1つ(もし〜なら〜する)

参考文献

  1. Tversky, A., & Kahneman, D. (1971). Belief in the law of small numbers. Psychological Bulletin, 76(2), 105–110. https://doi.org/10.1037/h0031322

FX 初心者講座

講座の目次へ →

この記事で使えるツール

見返すために、毎回残す。

Tiltnote は、手入力や CSV の取り込みで記録できるトレード日記です(記録は無料)。トレードごとに「そのときの気持ち」と「ルールを守れたか」を残せるので、守れた取引と守れなかった取引を分けて見返せます。

Tiltnote を無料で試す →アプリ(Web 版)が開きます。 無料のプランで見られる分析と履歴は、直近2週間分です(それより前の記録は消えず、有料プランで見られます)。

ほかの記事

トレードの記録と振り返りのまとめ。何を書き、いつ見返し、何を数えるか連敗が続いた時、確率で見るドローダウンと回復の算数バックテストで「勝てそう」に見える時の落とし穴勝率は何回で、どこまで信じられるか確証バイアスとは。自分の考えに合う情報ばかり集めてしまう心のくせ記事 →

このページについて、ひとこと

足りないこと、分かりにくい所、ほしいツールがあれば教えてください。どの言語でも大丈夫です。

計算や記録に入れた数字は送られません。口座番号やパスワードは書かないでください。 くわしくはこちら

この記事は一般的な情報です。投資の助言や、特定の取引のおすすめではありません。

更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて