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FX 初心者講座第26回 全32回講座の目次

FX 初心者講座

取引の費用を1か月分数える

たとえば1回のスプレッドが1pipsなら、わずかです。手数料も、1回ならわずか。でも、1か月に何十回、何百回と取引すると、合わせていくらになっているでしょうか。損益の数字だけを見ていると、費用は見えにくくなります。この記事では、取引の費用を1か月分数える方法を紹介します。

公開 2026年10月12日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

まず1つだけ

先月の取引の履歴を開いて、取引の回数と、手数料とスワップの合計を書き出してください。スプレッドの分は、下の計算で見積もれます。スワップのない口座なら、スワップは0で大丈夫です。履歴の場所は取引アプリによって違うので、アプリのヘルプで「履歴」を探してください。

取引の費用の種類

言葉の意味は、FX 用語集も参考にしてください。

履歴から数える手順

  1. 期間を決める: たとえば先月の1日から末日まで。
  2. 回数を数える: その期間に決済した取引の数。
  3. 手数料とスワップを足す: 取引アプリの履歴には、手数料とスワップの欄がある場合が多いです(MetaTrader 5 には、手数料とは別の「Fee」の欄もあります)。期間の合計を書き出します。入金・出金・両替の費用があれば、それも足します(銀行やカード会社の側でかかる分も)。
  4. スプレッドの分を見積もる: 1回あたりのスプレッドの額 × 回数。1回あたりの額は、pips の価値の計算に、ロット数と、「動いた幅」にスプレッドの pips を入れると出ます。
  5. 全部を足して、残高と比べる: 費用の合計 ÷ 月の初めの残高 × 100(%)。

スプレッドは時間帯や値動きによって変わるので、見積もりはおおよその額です。

計算の例(おすすめでも、特定の業者の数字でもありません)
  • EUR/USD を 0.1 ロット(1ロット=10万通貨の場合。つまり1万通貨)、スプレッド 1pips、米ドル口座 → 1回のスプレッドは約1米ドル
  • 1か月に 200回(たとえば1日10回 × 20日)→ スプレッドの分は約200米ドル
  • 手数料が1ロット(10万通貨)につき往復(入る時と出る時の合計)5米ドルの口座なら → 0.1 ロット × 5米ドル × 200回 = 100米ドル
  • スワップの合計が −20米ドルなら → 費用の合計は約320米ドル(受け取った=プラスの時は、その分を費用から引きます)
  • 月の初めの残高が 5,000米ドルなら → 320 ÷ 5,000 = 約6.4%
  • 円口座の例(スプレッドの分だけ): USD/JPY を 1万通貨、スプレッド 1銭(0.01円)→ 1回 約100円。月200回で約2万円。残高 50万円なら約4%

ほかの通貨の口座でも、計算の形は同じです。同じ費用でも、残高が小さいほど割合は大きくなります。金額より割合で見てください。手数料やスプレッドは、業者・口座の種類・時間帯によって大きく違います。

数えると分かること

回数と費用は、ほぼ比例する

1回の費用が同じなら、回数が2倍になれば費用も約2倍です。回数が多い月に費用がどれだけ増えたかを見ると、売買しすぎに気づくきっかけにもなります。

損益分岐の勝率が少し上がる

費用があると、損益が0になるために必要な勝率は、費用がない時より少し高くなります。たとえば、MT4/MT5 のチャート(ふつうは売値。ほかのアプリはヘルプで確かめてください)で見て、入った所から上下 20pips に利確と損切りを置いた買いでは、買値はスプレッドの分だけ高いので、スプレッドが 1pips なら、実際の損益は益 19pips・損 21pips になります。損益分岐の勝率は 50% から 52.5% に上がります(21 ÷ (19 + 21)。計算の例)。損益分岐の勝率の計算で、リスクリワードに 19 ÷ 21(約0.905)を入れると、同じ約52.5%になります。

スワップは、持つ日数で効いてくる

何日も持つ取引では、スワップの合計が大きくなることがあります。スワップの計算で、持ち越す日数分の額を出せます。

知られていること(短く)

米国の証券業界の自主規制機関(FINRA)は、頻繁に売買すると費用が高くなりうるし、手取りを減らしうると注意しています。[1] 株などの証券の話ですが、1回ごとに費用がかかるのは FX も同じです。

費用を数えても、それだけで成績が良くなるとは限りません。それでも、見えていなかった数字が見えるようになり、回数や持ち方を自分で見直すきっかけになります。

参考文献

  1. FINRA. Frequent Intraday Trading: Understanding the Basics. https://www.finra.org/investors/investing/investment-products/stocks/day-trading

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この記事で使えるツール

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この記事は一般的な情報です。投資の助言や、特定の取引のおすすめではありません。

更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて