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売買しすぎ(オーバートレード)に気づく数え方

退屈な夜、気づいたら今日だけで15回目のエントリー。最初に決めていた場面は、そのうち何回あったでしょうか。売買しすぎ(オーバートレード)は、その場では気づきにくいものです。この記事では、数えて気づく方法から紹介します。回数が多いこと自体が悪いとは限りません。目印は、自分で決めた回数や条件より増えているかどうかです。

公開 2026年10月12日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

まず1つだけ

今日は、トレードの回数を数えてください。今日の記録カードなら、トレードのたびに1回押すだけで数えられます。数えるだけで、「今日は多い」と気づけることがあります。

売買しすぎとは

自分で決めた条件がそろっていないのに、入る回数が増えていく状態です。よくある形は次のとおりです。

もともと回数の多い手法もあり、値動きの大きい日に回数が増えるのも自然なことです。大事なのは、自分で決めた回数や条件より増えているかどうかです。

気づくための数え方

感覚ではなく、数で見ると気づきやすくなります。まずは「1日の回数」と「予定外のエントリー」の2つだけで十分です。慣れたら、残りの2つも数えてみてください。

1. 1日の回数

自分で決めた回数と比べます。決めていなければ、まず数えるところからで十分です。

2. 予定外のエントリーの数

入る前に「これは決めていた場面か?」と自分に聞き、「いいえ」だったトレードを数えます。

3. 決済から次に入るまでの間隔

間隔がいつもより短くなっている時は、条件を確かめずに入っていることがあります。

4. 回数が増えた時の状況

負けの直後か、退屈な時間か、疲れている時か。回数が増える時の形が見えてきます。

1日の終わりに書く例(形だけ)
  • 今日の回数: ○回(決めていた上限: ○回)
  • 予定外のエントリー: ○回
  • いちばん短かった間隔: ○分
  • 回数が増えたのは: 負けの後/退屈な時間/疲れていた時 など

増えすぎないように、決めておくこと

数えて気づいたら、次の形で決めておくと、その場で迷いにくくなります。

数字の一例を挙げると、「1日3回まで」「決済後15分は入らない」のような形です。これはおすすめの数字ではありません。ご自身の手法と、数えた記録を見て決めてください。

今日の記録カードに1日の最大回数を入れておくと、上限に近づいた時と届いた時に、文字で知らせます。負けの後に回数が増える人は、取り返しトレードのやめ方も参考にしてください。

回数が増えると、費用も増える

スプレッドや手数料は、1回ごとにかかります。たとえば EUR/USD を 0.1 ロット、スプレッドが 1pips なら、ドル口座で1回あたり約1ドルです。1回あたりの費用が 1(口座の通貨)なら、

1回の費用は小さくても、回数が増えるとその分だけ積み上がります。口座が小さいほど、残高に対する費用の割合は大きくなります。米国の証券業界の自主規制機関(FINRA)も、頻繁な売買は費用が高くなり、手取りを減らしうると注意しています。[5]

ご自身の1回の費用は、pips の価値の計算に、ロット数と、「動いた幅」にスプレッドの pips を入れると、スプレッドの分が分かります(手数料は別です)。ゴールドは、pips ではなく価格の差(ドル)でスプレッドを見ることが多く、業者によって数え方が違います。日をまたぐと、スワップがかかる(または受け取る)ことがあります。口座によっては、スワップのない場合もあります。

研究で分かっていること(短く)

国・商品・時代がそれぞれ違い、個人の FX にそのまま当てはまるとは限りません。2つ目から4つ目は、回数と損の関係を調べたものでもありません。言えるのは、回数を増やすことが、成績を良くする近道とは言えないということです。

損が続いて苦しい時や、やめたいのにやめられないと感じる時は、一人で抱えなくて大丈夫です。多くの国や地域に、お金やのめり込みについて相談できる窓口があります。

参考文献

  1. Barber, B. M., & Odean, T. (2000). Trading Is Hazardous to Your Wealth: The Common Stock Investment Performance of Individual Investors. The Journal of Finance, 55(2), 773–806. https://doi.org/10.1111/0022-1082.00226
  2. Chague, F., De-Losso, R., & Giovannetti, B. (2019). Day Trading for a Living? Working paper. https://ideas.repec.org/p/spa/wpaper/2019wpecon47.html
  3. Securities and Exchange Board of India (SEBI). Press Release No. 37/2024(2024年9月23日). sebi.gov.in のプレスリリース
  4. European Securities and Markets Authority (ESMA). ESMA agrees to prohibit binary options and restrict CFDs to protect retail investors(2018年3月27日). https://www.esma.europa.eu/node/84933
  5. FINRA. Frequent Intraday Trading: Understanding the Basics. https://www.finra.org/investors/investing/investment-products/stocks/day-trading

この記事で使えるツール

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更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて