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ルールを決めても守れない時、記録で見えること

入る前に決めたのに、負けた後に「もう1回だけ」と入ってしまう。そうなりやすい理由を研究から短く見て、記録する3つのことと、1週間後の数え方を紹介します(ルールの中身は、この記事では決めません)。

公開 2026年10月13日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

まず1つだけ

次のトレードから、終わるたびに「入る前に決めたルールを守れたか(はい/いいえ)」を1つだけ書いてください。理由や反省は、まだ書かなくて大丈夫です。数がたまると、守れなかったのがどんな時かが見えてきます。

守れなくなりやすい場面

ルールを破る時は、ある程度決まった場面がよくあります。たとえば次のようなものです。

どれも、入る前に聞かれれば「やらない」と答えそうなことです。それでも、その場では手が動いてしまうことがあります。

分かっていても守れない理由(研究から短く)

守れないのは、意志が弱いからとは限りません。決めたことを守る難しさについて、次のようなことが研究で知られています。

これらの研究は、健康や勉強など、トレード以外の目標を調べたものが中心です。トレードでも同じ大きさで効くとは言えません。それでも、その場の自分に任せるより、前もって決めて、守れたかを記録して見返すという方向は、試す価値がありそうです。

記録するのは3つだけ

たくさん書こうとすると、続かないことが多いです。まずは1回のトレードごとに、次の3つだけを残します。

1. ルールを守れたか(はい/いいえ)

理由は書かなくて大丈夫です。迷ったら「いいえ」にします。

2. 入った時の気持ち

「計画どおり」「焦って入った」「取り返したくて入った」「欲張った」など、短い言葉を決めておき、その中から1つ選びます。言葉を毎回変えないことが、後で数える時のこつです。

3. その日の損失と、上限まであといくらか

1日の損失の上限を決めている人は、今日の記録カードに上限を入れ、トレードのたびに押して、勝ち負けの額も入れると、上限まであといくらかが出ます。上限の金額は、損失の上限の計算で出せます。

1週間後に数える

1週間ほどたったら、次を並べてみます。

損益の一覧があれば、取引履歴の統計に「守れた時」と「守れなかった時」を分けて貼ると、それぞれの平均の損益や勝率を出せます。

ただし、数が少ないうちは、差はたまたま出ることもあります。守れなかった時の損益が悪くても、それだけで「ルールを破ったから負けた」とは言い切れません。大事なのは数字の大きさより、「負けが2回続いた後に破りやすい」「夜遅くに多い」のような、自分の形に気づくことです。

決めておく形の例(おすすめではありません)
  • もし負けが2回続いたら → その日は新しく入らず、気持ちを記録に書く
  • もし「もう1回だけ」と思ったら → 入る前に、今日の損失と上限を、声に出すか紙に書いて確かめる
  • もし損切りを遠くへずらしたくなったら → 損切りは入る前に注文で入れておき、入れた後は遠くへ動かさない
  • もしルールを破ったら → 次の1回は、決めたロットより小さくする

どの形が合うかは人によって違います。ご自身で決めてください。

苦しい時は

損が続いて苦しい時や、やめたいのにやめられないと感じる時は、一人で抱えなくて大丈夫です。多くの国や地域に、お金やのめり込みについて相談できる窓口があります。お住まいの地域の名前と「ギャンブル 相談」「借金 相談」などの言葉で探せます。気持ちがつらい時は、身近な医療機関に話すこともできます。

参考文献

  1. Loewenstein, G. (2005). Hot-cold empathy gaps and medical decision making. Health Psychology, 24(4, Suppl), S49–S56. https://doi.org/10.1037/0278-6133.24.4.S49
  2. Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119. https://doi.org/10.1016/S0065-2601(06)38002-1
  3. Harkin, B., Webb, T. L., Chang, B. P. I., Prestwich, A., Conner, M., Kellar, I., Benn, Y., & Sheeran, P. (2016). Does monitoring goal progress promote goal attainment? A meta-analysis of the experimental evidence. Psychological Bulletin, 142(2), 198–229. https://doi.org/10.1037/bul0000025

この記事で使えるツール

守れたかどうかを、1回ずつ残す。

Tiltnote は、手入力の記録なら無料で使えるトレード日記です。トレードごとに「ルールを守れたか」と「そのときの気持ち」を残し、守れた時と守れなかった時の損益を並べて見られます。無料プランでも、直近2週間の振り返りが見られるので、1週間後の数え直しに使えます。

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更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて