5つの数字の意味
MT5 のヘルプでは、取引画面の数字は次のように説明されています。[1]
- 残高: 口座のお金。今持っているポジションの損益は入れない
- 有効証拠金: 残高に、今の含み損益や手数料などを足し引きしたもの(おおよそ「残高 + 含み損益」)
- 証拠金: 持っているポジションと待機注文のために必要なお金
- 余剰証拠金: 新しくポジションを持つのに使えるお金。有効証拠金 − 証拠金
- 証拠金維持率: 有効証拠金が証拠金の何%か。有効証拠金 ÷ 証拠金 × 100
必要な証拠金の計算
MT5 の計算方式のうち、FX でよく使われる方式では、必要な証拠金は次の式で計算されます。[2]
証拠金 = ロット × 1ロットの通貨の量 ÷ レバレッジ
この式で出るのは、通貨ペアの左側の通貨(たとえば EUR/USD なら EUR)での額で、口座の通貨が違う時はその時のレートで換算されます。1ロットの通貨の量やレバレッジは、業者・口座・国の決まりで違います(レバレッジの上限)。
含み損が出ると、どう動くか
図の例で計算してみます(この記事での計算例です)。
- 注文した直後: 有効証拠金 10,000、証拠金 2,000、余剰証拠金 8,000、維持率 10,000 ÷ 2,000 × 100 = 500%
- 含み損が −500 の時: 有効証拠金 9,500、余剰証拠金 7,500、維持率 9,500 ÷ 2,000 × 100 = 475%
維持率が下がるのは、主に2つの時です。含み損が増えた時(有効証拠金が減る)と、ポジションを増やした時(証拠金が増える)です。ロットを上げると、同じ値動きでも含み損が大きくなり、証拠金も増えるので、維持率は両方の向きから下がりやすくなります。
マージンコールとストップアウト
維持率が一定の水準まで下がると、業者から知らせが来たり(マージンコール)、ポジションが強制的に決済されたり(ストップアウト。ロスカットとも呼ばれます)します。この水準は口座ごとに決められていて、%で決める口座と、口座の通貨の額で決める口座があります。[3] 水準や扱いは業者・口座・国の決まりで違うので、ご自身の口座の条件を確かめてください。
今の維持率から、ストップアウトの水準まであとどれくらい値動きの余裕があるかは、ロスカットまでの距離で計算できます。週明けなどに値段が飛んだ時は、計算どおりの所で決済されないことがあります(窓開け(ギャップ)とは)。
自分の記録で確かめる(決めるのはご自身)
どれくらいの維持率で取引するかは、この記事では決めません。記録しておくと、自分の形が見えてきます。
- 入った時のロットと、その時の維持率
- 負けが続いた日に、ロットや維持率がどう変わっていたか
- 維持率が下がった時の気持ち(焦った・平気だった など)
1回の取引で失ってもよいと決めた額からロットを出すにはロット計算、1日の損失の上限は損失の上限の計算で確かめられます。
参考文献
- MetaQuotes. Trade(MetaTrader 5 iPhone/iPad ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/mobile-trading/iphone/help/trade
- MetaQuotes. Margin: Forex(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/trading_advanced/margin_forex
- MetaQuotes. Account Properties(MQL5 リファレンス). https://www.mql5.com/en/docs/constants/environment_state/accountinformation