損益の計算式
MT5 の計算方式のうち、FX でよく使われる方式では、損益は次の式で計算されます。[1]
損益 = (決済の値段 − 新規の値段)× 1ロットの通貨の量(契約サイズ)× ロット
1ロットの通貨の量(契約サイズ)は、銘柄の仕様の画面で確かめられます。[2] 1ロット = 10万通貨の業者もありますが、1万通貨などの業者や口座もあるので、自分の口座の値を使ってください。ほかの取引ソフトの多くも、似た考え方です。
pips とポイント
MT5 の銘柄の仕様では、値段の小数点以下の桁数(Digits)と、値段が動く一番小さい幅(ティックサイズ)が決まっています。[2] MT5 では、スプレッドや、損切りを置ける最小の距離を「ポイント」という単位で表します。[1] ポイントは多くの場合、値段の一番小さい桁の1つ分です。
「pips」は MT5 の画面の言葉ではなく、トレーダーの間でよく使われる呼び方です。多くの通貨ペアでは 0.0001、円が後ろに付く通貨ペアでは 0.01 を「1pip」と呼ぶことが多いです。値段が小数点以下5桁(円の通貨ペアは3桁)で表示される口座では、1pip = 10ポイントになります。損切りの幅を「ポイント」で入れる画面と「pips」で入れる画面を取り違えると、10倍ずれるので気をつけてください。
計算例
- EUR/USD を 0.1 ロット買い、1.0850 → 1.0900 で決済: (1.0900 − 1.0850)× 100,000 × 0.1 = 50 ドル(50pips)
- USD/JPY を 0.1 ロット買い、150.00 → 150.50 で決済: (150.50 − 150.00)× 100,000 × 0.1 = 5,000 円(50pips)。ドル口座なら、その時のレートで換算され、150.50 で割ると約33ドルです
- EUR/USD を 0.1 ロット売り、1.0900 → 1.0850 で決済: 売りは(新規の値段 − 決済の値段)で、(1.0900 − 1.0850)× 100,000 × 0.1 = 50 ドル
どれも、1ロット = 10万通貨とした、この記事での計算例です。口座の通貨がユーロなら、50ドルをその時の EUR/USD のレートで割ってユーロに換算します。スプレッドや手数料、スワップは入れていません(スプレッドとは)。
ロットを決める時の向き
同じ式を逆に使うと、「損切りまでの値段の差」と「1回で失ってもよいと決めた額」から、ロットを出せます。たとえば、EUR/USD で損切りまで 0.0020(20pips)、1回の損失を 20ドルまでにするなら、20 ÷(0.0020 × 100,000)= 0.1 ロットです(この記事での計算例)。この計算はロット計算でできます。
自分の記録で確かめる(決めるのはご自身)
どのロットで取引するかは、この記事では決めません。計算と実際の損益がずれた時は、次のことを記録しておくと、理由を見つけやすくなります。
- 入った値段と決済した値段、ロット
- 計算した損益と、口座に出た損益の差(スプレッド・手数料・換算・スリッページなど)
- ロットを決めた理由と、その時の気持ち
決済した時の損益は損益の計算、損切り・利確の値段は損切り・利確の価格の計算で確かめられます。言葉の意味は用語集にもまとめています。
参考文献
- MetaQuotes. Symbol Properties(MQL5 リファレンス). https://www.mql5.com/en/docs/constants/environment_state/marketinfoconstants
- MetaQuotes. Market Watch(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/trading/market_watch