成行と待機注文
MT5 では、今の値段で約定させる成行の注文のほかに、値段を決めて置いておく待機注文を出せます。待機注文には、Buy Limit・Sell Limit・Buy Stop・Sell Stop と、それを組み合わせた Buy Stop Limit・Sell Stop Limit があります。[1] ほかの取引ツールや業者では、注文の名前や種類が違うことがあります。
4つの注文を置く場所
- Buy Limit(買いの指値): 今より安い値段に置き、下がってきたら買う
- Sell Limit(売りの指値): 今より高い値段に置き、上がってきたら売る
- Buy Stop(買いの逆指値): 今より高い値段に置き、上がってきたら買う
- Sell Stop(売りの逆指値): 今より安い値段に置き、下がってきたら売る
覚え方の1つは、「指値は、買いなら安く・売りなら高く待つ」「逆指値は、その反対」です。指値と逆指値を取り違えると、置いた値段が今の値段の反対側になります(たとえば Buy Limit を今より高い値段に置く形)。その場合、道具によって、注文が受け付けられないか、すぐに約定してしまいます。[1][2] 逆指値は、損切りにも使われる注文です。
今の値段が 1.1000 だとします。下がってきたら買いたいなら、Buy Limit を 1.0950 に。上がって 1.1050 を越えたら買いたいなら、Buy Stop を 1.1050 に置きます。売りの場合は、上がってきたら売る Sell Limit を 1.1050 に、下がって 1.0950 を割ったら売る Sell Stop を 1.0950 に置きます。
どの値段で発動するのか
FX の値段には、売る時の Bid と、買う時の Ask があります(スプレッドとは)。MT5 のヘルプでは、買いの待機注文は Ask が、売りの待機注文は Bid が、置いた値段に届いた時に発動すると説明されています。損切りと利確も、買いのポジションは Bid、売りのポジションは Ask で判定されます。[2] MT5 のチャートはふつう Bid で描かれます(板情報がある銘柄では Last で描くこともできます)。[3] そのため、上に置いた買いの逆指値や売りの損切りは早めに、下に置いた買いの指値や売りの利確は遅れて、チャートの線とずれて発動することがあります(ここはこの記事での説明です)。
逆指値は、置いた値段と違う値段で約定することがある
逆指値や損切りは、置いた値段に届いた時に発動します。MT5 のヘルプは、逆指値は置いた値段か、それより悪い値段で約定すると説明しています。[1] 急な値動きの時や、週明けに値段が飛んで始まった時などは、このずれが大きくなることがあります(ここはこの記事での説明です)。どれくらい違うかは、その時の値動きや、業者・口座の約定のしくみによって変わります。損切りの幅から1回の損失を出す時は、この違いもありうると考えておくと安心です。
自分の記録で確かめる(決めるのはご自身)
どの注文を使うかは、この記事では決めません。注文の使い方を見直したい時は、次のことを記録しておくと、後から見返せます。
- どの注文(成行・指値・逆指値)で入ったか
- 置いた値段と、実際に約定した値段
- 損切りや利確が、置いた値段どおりに約定したか
損切り・利確の値段は損切り・利確の価格の計算で、決済した時の損益は損益の計算で確かめられます。
参考文献
- MetaQuotes. Executing Trades(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/trading/performing_deals
- MetaQuotes. General Concepts(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/trading/general_concept
- MetaQuotes. チャートの設定(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/ja/terminal/help/charts_advanced/charts_settings