ボリンジャーバンドの計算
MT5 のヘルプでは、ボリンジャーバンドは次のように計算されます。[1]
真ん中の線 = 終値の SMA(単純移動平均、20本)
上の線 = 真ん中の線 + 2 × 標準偏差
下の線 = 真ん中の線 − 2 × 標準偏差
標準偏差は、直近20本の終値が、平均からどれくらいばらついているかを表す数字です。20本の値動きが大きくばらつくほど、標準偏差は大きくなり、バンドの幅も広がります。期間(20)と倍率(2)は設定で変えられます。標準偏差の計算のしかた(何で割るか)は道具によって少し違うことがあり(MT5 では本数の20で割ります)、同じ設定でも線が少しずれることがあります。
幅が広がる・縮む理由
図の左側のように値動きが小さい時は、標準偏差が小さくなり、バンドは細くなります。そこから大きく動き始めると、標準偏差が大きくなり、バンドは広がります。バンドが細いことは「最近の動きが小さかった」という意味で、この先にどちらへ動くかは表していません。
「バンドに触れたら反転」とは限らない
よく「±2の線の中に、価格の約95%が収まる」と説明されることがあります。これは、値動きが正規分布(きれいな山の形のばらつき)に従うと考えた時の数字です。実際の値動きがその形どおりとは限らず、また線は過去20本から引いているので、この先の価格がその中に収まる確率を表しているわけではありません。
図の真ん中から右にかけてのように、強く上がっている時は、価格が上の線の外で終わる足が何度も出ながら、そのまま上がり続けることがあります。上の線に触れたから「行き過ぎ」、下の線に触れたから「売られすぎ」と決めると、強い動きの途中で逆に入ることになる場合があります。ほかのインジケーターと同じく、過去から計算するので遅れて動きます(インジケーターが遅れる理由)。
自分の使い方を確かめる(決めるのはご自身)
ボリンジャーバンドを使うかどうか、どの設定・どの使い方にするかは、この記事では決めません。使うなら、次のことを先に決めて記録しておくと、自分の場合にどうだったかを後から見られます。
- 何を見るか: 線に触れた時か、線の外で足が閉じた(確定した)時か、幅の変化か
- どちら向きに使うか: 反対へ戻る方に入るのか、同じ向きに進む方に入るのか
- どう残すか: 手法の名前に「BB 20・2」のように設定まで書く
記録した損益の一覧は取引履歴の統計で、勝率・平均の損益・最長の連敗にまとめられます。件数が少ないうちは、数字は大きくぶれます。ほかのインジケーターは主なインジケーターの仕組み、RSIとは、MACDとはも参考にしてください。
参考文献
- MetaQuotes. Bollinger Bands(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/indicators/trend_indicators/bb