MACD の計算
MT5 のヘルプでは、MACD とシグナルは次のように計算されます。[1]
MACD = 終値の EMA(12本) − 終値の EMA(26本)
シグナル = MACD の SMA(9本)
EMA(指数移動平均)は、新しい値ほど重く入れる移動平均です(SMAとEMAの違い)。シグナルの平均のとり方は道具によって違い、EMA を使う道具もあります。そのため、同じ設定でも、道具によってシグナルの線が少しずれることがあります。
また、MACD を棒(ヒストグラム)で表示する道具もあります。棒が MACD そのものを表すのか、MACD とシグナルの差を表すのかは道具によって違うので、自分の道具のヘルプで確かめてください。
0の線を横切る = 2本の EMA が交差する
MACD は2本の EMA の差なので、MACD が0になるのは、2本の EMA がちょうど同じ値になった時です。つまり、MACD が0の線を下から上に横切る所は、12本の EMA が26本の EMA を下から上に抜ける所と同じです。移動平均の交差の話はゴールデンクロス・デッドクロスにまとめています。
MACD とシグナルの交差は、MACD がその平均を横切る所です。どちらの交差も、横ばいの時には短い間に何度も起きやすくなります。
遅れの目安
MACD は EMA から作るので、EMA と同じく遅れて動きます(インジケーターが遅れる理由)。まっすぐな値動きなら、遅れの目安は EMA(12本)で約5.5本、EMA(26本)で約12.5本です。シグナルは MACD をさらに9本で平均するので、そこからさらに約4本遅れます(どれも (N − 1) ÷ 2 で出した、ここでの計算です)。ざっくり言うと、26本の EMA は、今の値動きより12本ほど遅れて動きます。
数字の大きさは、通貨ペアで変わる
MACD は価格の差なので、数字の大きさは、その通貨ペアの値段の大きさで変わります。たとえば、値段が150前後の通貨ペア(円の通貨ペアなど)と、1前後の通貨ペアでは、割合で見て同じような動きでも MACD の数字の桁がまったく違います。そのため、「MACD が○○なら大きい」という目安は、通貨ペアや時間足をまたいでは使えません。
自分の使い方を確かめる(決めるのはご自身)
MACD を使うかどうか、どの設定・どの交差を見るかは、この記事では決めません。使うなら、次のことを先に決めて記録しておくと、自分の場合にどうだったかを後から見られます。
- 何を見るか: 0の線との交差か、シグナルとの交差か
- いつ見るか: 足が閉じた時(その足が確定した時)だけか、足の途中も見るか
- どう残すか: 手法の名前に「MACD 12・26・9」のように設定まで書く
記録した損益の一覧は取引履歴の統計で、勝率・平均の損益・最長の連敗にまとめられます。件数が少ないうちは、数字は大きくぶれます。ほかのインジケーターは主なインジケーターの仕組み、RSIとはも参考にしてください。
参考文献
- MetaQuotes. MACD(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/indicators/oscillators/macd