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ゴールデンクロスとデッドクロスとは

チャートでよく聞く「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」。言葉の意味はシンプルですが、なぜ遅れて出るのか、横ばいの時にどうなるのかを知っておくと、見え方が変わります。この記事では、図を使って初心者向けにまとめます。売買の合図として使うかどうかは、この記事では決めません。

公開 2026年10月13日書いた人: Tiltnote 運営代表 奥村 健児(FX の経験があります)

ひとことで言うと

期間の短い移動平均が、期間の長い移動平均を下から上に抜ける所がゴールデンクロス、上から下に抜ける所がデッドクロスです。どちらも、移動平均どうしの位置が入れ替わった、という事実を表しているだけです。

移動平均と交差

移動平均は、直近の何本かの終値を平均した線です(くわしくは主なインジケーターの仕組み)。期間が短い線は価格に近く動き、期間が長い線はゆっくり動きます。

価格が上がり続けると、短い線が先に上がり、やがて長い線の上に出ます。これがゴールデンクロスです。反対に、価格が下がり続けると、短い線が先に下がって長い線の下に入ります。これがデッドクロスです。

下がってから上がる値動きに、5本と20本の移動平均を重ねた図。短い線が長い線を下から上に抜ける所がゴールデンクロス、横ばいでは何度も交差し、下がり始めると上から下に抜けるデッドクロスになる。
作った値動きの例。上向きの三角(緑)がゴールデンクロス、下向きの三角(赤)がデッドクロスです。横ばいの所では、短い線と長い線が何度も交差しています。見やすくするため、短い期間(5本と20本)で描いています。

よく使われる期間の組み合わせ

組み合わせに決まりはありません。株の日足の話では「50日と200日」がよく例に出ます。FX では、足の長さに合わせて、5と20、20と50 など、いろいろな組み合わせが使われています。組み合わせを変えると、交差が出る回数と時期が変わります。どの組み合わせが良いかは、相場や時期で変わり、この記事では決めません。

なぜ遅れて出るのか

移動平均は過去の価格の平均なので、価格より遅れて動きます。N本の単純移動平均の遅れは、およそ (N − 1) ÷ 2 本です(インジケーターが遅れる理由)。交差は2本の遅れた線が入れ替わる所なので、交差が出るのは、価格がもうある程度動いた後になります。図でも、ゴールデンクロスは底からかなり上がった所で出ています。

横ばいで何度も出るのはなぜか(だまし)

価格がはっきりした向きを持たず横ばいの時は、短い線と長い線が近くを行き来します。そのため、図の横ばいの所のように、ゴールデンクロスとデッドクロスが短い間に何度も出ます。交差のあとに思った向きに動かないことを、「だまし」と呼ぶことがあります。期間を長くすると交差の回数は減りますが、その分、出るのがさらに遅れます。

研究ではどう調べられてきたか

移動平均の交差のような決まりで売買したらどうなったかは、昔から研究されています。結果は一つではありません。

これらは、昔の特定の市場・期間の結果です。これからも同じになるとは言えません。交差を使うかどうか、どう使うかは、ご自身で決めてください。

自分の記録で確かめる

交差を見て入るなら、そのトレードに印を付けて記録しておくと、自分の場合にどうだったかを数で見られます。損益の一覧を取引履歴の統計に貼ると、勝率・平均の損益・最長の連敗が出ます。連敗がどれくらい起きやすいかは連敗の確率、損益がトントンになる勝率は損益分岐の勝率で確かめられます。件数が少ないうちは、数字は大きくぶれます。

参考文献

  1. Brock, W., Lakonishok, J., & LeBaron, B. (1992). Simple Technical Trading Rules and the Stochastic Properties of Stock Returns. The Journal of Finance, 47(5), 1731–1764. https://doi.org/10.1111/j.1540-6261.1992.tb04681.x
  2. Sullivan, R., Timmermann, A., & White, H. (1999). Data-Snooping, Technical Trading Rule Performance, and the Bootstrap. The Journal of Finance, 54(5), 1647–1691. https://doi.org/10.1111/0022-1082.00163
  3. Neely, C. J., Weller, P. A., & Ulrich, J. M. (2009). The Adaptive Markets Hypothesis: Evidence from the Foreign Exchange Market. Journal of Financial and Quantitative Analysis, 44(2), 467–488. https://doi.org/10.1017/S0022109009090103

この記事で使えるツール

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更新日 2026年10月20日 · 運営: Tiltnote 運営代表 奥村 健児 · このサイトについて