RSI の計算
RSI は、価格が上がった変化の平均(U)と、下がった変化の平均(D)を比べて計算します。[1] ここでの変化は、終値の1本前との差で見ることが多いです(1本 = ローソク足1本)。
RS = U ÷ D(上がった変化の平均 ÷ 下がった変化の平均)
RSI = 100 − 100 ÷ (1 + RS)
MT5 ヘルプの式を、わかりやすくするために RS という名前で2つに分けて書いています。
たとえば、直近14本で、上がった幅の平均が下がった幅の平均の2倍なら、RS = 2 で、RSI = 100 − 100 ÷ 3 ≒ 66.7 です。上がった幅と下がった幅が同じなら RSI は50、14本ずっと上がっていれば100に近づきます(ここでの計算です)。
平均のとり方(どれくらい前の値まで、どんな重さで入れるか)は、道具によって少し違うことがあります。そのため、同じ期間でも、チャートソフトによって RSI の数字が少しずれることがあります。
70と30の線は何を表しているか
70以上は、直近の値動きで上がった幅が下がった幅よりかなり大きかった、ということです。上の式で、RSI が70なら RS は約2.3、つまり上がった幅の平均が下がった幅の平均の約2.3倍です(ここでの計算です)。
これは「上がりすぎたから、もうすぐ下がる」という予想ではありません。横ばいの時には、70を超えた後に下がることもあります。どちらになるかは、前もっては分かりません。強く上がっている間は、RSI は70より上にとどまり続けることがあります。
反対に、強く下がっている間は、RSI が30より下にとどまり続けることがあります。「30を切ったから上がるはず」と入ると、下がり続ける中で入ることになる場合があります。
RSI も過去から計算する
RSI は、過去の終値の変化だけから計算します。この先の値段は入っていません(インジケーターが遅れる理由)。なお MT5 のヘルプには、RSI は価格のチャートより先に山や谷を作ることが多い、とも書かれています。[1] どちらにしても、山や谷ができたかは後から分かる物で、先に分かるわけではありません。期間を長くするとなめらかになり、70や30に届きにくくなります。期間を短くすると、70や30をよく行き来するようになります。
また、今の足の RSI は、足が閉じるまで価格と一緒に動き続けます。足の途中で70を超えても、足が閉じる時には70を下回っていることがあります。
自分の使い方を確かめる(決めるのはご自身)
RSI を使うかどうか、どの期間・どの線を使うかは、この記事では決めません。使うなら、次のことを先に決めて、記録しておくと、自分の場合にどうだったかを後から見られます。
- 何を見るか: 70・30を「超えた時」か「戻ってきた時」か
- いつ見るか: 足が閉じた時だけか、足の途中も見るか
- どう残すか: 手法の名前に「RSI 14・70」のように、期間と線まで書く
記録した損益の一覧は、取引履歴の統計で、勝率・平均の損益・最長の連敗にまとめられます。損益がゼロになる勝率は損益分岐の勝率で確かめられます。件数が少ないうちは、数字は大きくぶれます。ほかのインジケーターのしくみは、主なインジケーターの仕組みにまとめています。
参考文献
- MetaQuotes. Relative Strength Index(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/indicators/oscillators/rsi