ローソク足の読み方
MT5 では、値動きを棒(バー)・ローソク足・線で表示できます。[1] ほかの多くのチャートソフトでも、同じように選べます。ローソク足は、1本で4つの値段が分かる表し方です。
- 実体: 四角の部分。始値と終値の間です
- ひげ: 実体から上下に伸びる線。その時間の中で、いちばん高く・安くなった所まで伸びます
- 色: 上がった足と下がった足は色や塗り方で分かれます。色は道具や設定で変わり、赤が上がった足を表す画面もあるので、自分の画面の設定を確かめてください
上がった足を陽線、下がった足を陰線と呼びます。1本が表す時間は、選んだ時間足で決まります。15分足なら15分、日足なら1日分の値動きが1本になります。
名前の付いた形
2〜3本の並び方や、1本の形に名前が付いているものがあります。ここでは、よく見かける3つを紹介します(呼び方は本やサイトによって少し違います)。
- 包み線(包み足): 後の足の実体が、前の足の実体をすっぽり包む形
- はらみ線: 後の足の実体が、前の足の実体の中に収まる形
- 十字線: 始値と終値がほとんど同じで、実体がほぼない形
これらの形は、「流れが変わる目印」として紹介されることがよくあります。ただ、どこまでを「包んだ」「ほぼ同じ」とみなすかの決まりは、人や本によって違います。
為替で形を調べた研究
為替でローソク足の形を調べた研究の結果は、形や調べ方によってさまざまです。
- 24の通貨ペア(2000〜2018年、日足と4時間足)で包み足を調べた研究では、検証した範囲で、特に主要な7つの通貨ペアで、利益に統計的な意味のある差がみられた、と報告しています。取引の費用がとても大事だ、とも指摘しています。[2]
- 取引の多い8つの銘柄(金を含む)の13年分のデータで(売買の試しは1分足3,800万本以上)十字線を調べた研究では、十字線は、為替で流れが反転する目印としては当てにならない、と結論しています。[3]
どちらも、特定の期間・通貨ペア・判定のしかたでの結果です。形の決め方や費用が変われば、結果は変わりえます。また、昔の結果が、これからも同じになるとは言えません。研究の結果は形や調べ方で分かれていて、「この形なら上がる・下がる」とは言えません。自分の記録で確かめるのも、1つの方法です。形を使うかどうか、どう使うかは、ご自身で決めてください。費用の数え方は取引の費用の数え方にまとめています。
自分の記録で確かめる
形を使うなら、手法の名前に「包み足」「十字線」のように形の名前を入れ、どこまでを「包み足」とみなしたかの自分の決まりもメモしておくと、後から自分の場合にどうだったかを数で見られます。損益の一覧は取引履歴の統計で、勝率・平均の損益・最長の連敗にまとめられます。損益がゼロになる勝率は損益分岐の勝率で確かめられます。件数が少ないうちは、数字は大きくぶれます。
参考文献
- MetaQuotes. Charts(MetaTrader 5 ヘルプ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/charts_analysis/charts/Chart Settings(線=終値を結ぶ). https://www.metatrader5.com/en/terminal/help/charts_advanced/charts_settings
- Alanazi, A. S. (2020). The bullish and the bearish engulfing patterns: beating the forex market or being beaten? The European Journal of Finance, 26(15), 1484–1505. https://doi.org/10.1080/1351847X.2020.1748679
- Wangchailert, P., & Paireekreng, W. (2025). Enhancing FOREX Market Predictions: A Comparative Study of Candlestick Patterns and the MIDDAM Patterns. ECTI Transactions on Computer and Information Technology, 19(1), 121–134. https://doi.org/10.37936/ecti-cit.2025191.256994