2026年秋の切り替えの日
- 英国: 10月25日(日)に時計を1時間戻します(2:00 が 1:00 になります。これを「冬時間に戻る」と言います)。英国政府の案内では、10月の最後の日曜日の 2:00 に戻す、としています。[1]
- EU: EU の夏時間についての法律(指令 2000/84/EC。「指令」は、加盟国に同じ決まりを守らせる EU の法律の形の1つ)では、夏時間は、すべての加盟国で、10月の最後の日曜日のグリニッジ標準時の 1:00 に終わります。[2] 2026年は10月25日で、英国と同じ瞬間です(日本時間では25日の 10:00)。
- 米国: 米国国立標準技術研究所(NIST)によると、2026年の夏時間は、3月8日から11月1日の 2:00(現地時刻)までです。[3]
- カナダ: カナダ国立研究機構(NRC)は、11月の第1日曜日に時計を戻す、としています。[4] 夏時間は州の法律で決まり、サスカチュワン州の大部分やユーコン準州、2026年からのブリティッシュコロンビア州のように、1年中同じ時刻の地域もあります。[4][13] ブリティッシュコロンビア州政府は、2026年3月8日の切り替えを最後にして、11月1日には時計を戻さない、と発表しています。[13]
- オーストラリア(シドニー): 南半球なので逆向きです。ニューサウスウェールズ州政府の案内では、2026年10月4日(日)にすでに夏時間が始まっていて、終わるのは2027年4月4日です。[5] 州によって夏時間を使わない所もあります。
- ニュージーランド: こちらも南半球です。ニュージーランド政府の案内では、2026年9月27日(日)に夏時間が始まっていて、終わるのは2027年4月4日です。[14]
- 日本: 夏時間はありません。情報通信研究機構(NICT)の報告では、日本で夏時間は1948年から4回行われ、その後も何度か検討されたが、すべて実施されなかった、としています。[6]
どちらの切り替えも、週末で市場が閉まっている間に起きます。ずれに気づくのは、週明けの月曜の朝です。
何がずれるのか(日本時間の早見表)
下の表は、3つの時期で、主なできごとが日本時間の何時になるかを並べたものです。現地の時刻は変わらず、日本から見た時刻だけが変わります(時刻は私たちが計算したもので、業者の取引時間ではありません)。
表は横に動かせます →
| できごと(現地の時刻) | ① 10/4〜10/24 | ② 10/25〜10/31 | ③ 11/1から |
|---|---|---|---|
| 週の取引の始まり(豪州外国為替委員会の定義。シドニーの月曜5:00)[7] | 月 3:00 | 月 3:00 | 月 3:00 |
| 週の取引の終わり(同じ定義。ニューヨークの金曜17:00)[7] | 土 6:00 | 土 6:00 | 土 7:00 |
| ロンドンの時間の目安(8:00〜17:00) | 16:00〜1:00 | 17:00〜2:00 | 17:00〜2:00 |
| ニューヨークの時間の目安(8:00〜17:00) | 21:00〜6:00 | 21:00〜6:00 | 22:00〜7:00 |
| ロンドンとニューヨークの重なり | 21:00〜1:00(4時間) | 21:00〜2:00(5時間) | 22:00〜2:00(4時間) |
| 米国の朝8:30の指標(雇用統計など)[12] | 21:30 | 21:30 | 22:30 |
| 欧州中央銀行の政策の発表(フランクフルトの14:15)[11] | 21:15 | 22:15 | 22:15 |
| 米国の FOMC の声明(米国東部の14:00)[9] | 翌 3:00 | 翌 3:00 | 翌 4:00 |
太字は、その前の時期からずれた所です。表の「週の取引の始まり・終わり」は、豪州外国為替委員会(AFXC)が示す「通常の取引時間」の定義(シドニーの月曜5:00から、ニューヨークの金曜17:00まで)です。[7] シドニーは10月4日に夏時間が始まったので、この定義の週の始まりは、その前の週までは月曜の4:00で、10月5日の週から3:00になっています(この記事の計算)。[5] 実際には、多くの業者は、日本時間の月曜の朝6〜7時ごろ(米国東部の日曜17:00)に始まります。米国の夏時間の間(11月1日まで)は6:00、11月2日の週からは7:00です(この記事の計算)。自分の業者の取引時間で確かめてください。
ロンドン・ニューヨークの「8:00〜17:00」は、各地域の取引が活発な時間の目安で、このサイトの市場の時間のツールと同じ決め方です。その時間の外でも取引はできます。
欧州と米国のあいだの1週間(10月26日〜30日)
10月25日から31日は、欧州だけが冬時間に戻り、米国はまだ夏時間です。ロンドンとニューヨークの時差は、ふだんの5時間から4時間になります。この週に起きることを、日本時間で並べます。
- ロンドンの時間だけが1時間あと: ロンドンの朝8:00は、日本時間の16:00から17:00になります。ニューヨークの時間は変わらないので、重なりの時間がいつもより1時間長く見えます。
- 欧州の発表は1時間あと、米国の発表はそのまま: 欧州中央銀行は10月29日(木)に政策を決める会合の2日目があり、[10] 決定の発表は、日本時間では22:15の見込みです(フランクフルトの14:15。中銀は2022年の発表で、この時刻を決めています)。[11] 一方、米国の FOMC は10月27日〜28日に開かれ、[8] 声明は米国東部の14:00に出るので、[9] 日本時間では10月29日(木)の3:00です。米国はまだ夏時間なので、ここは1時間ずれません。
- 11月2日の週からは米国もずれる: たとえば米国の雇用統計(10月分)は、米国労働統計局の予定表で11月6日(金)の8:30です。[12] 米国が冬時間に戻った後なので、日本時間では22:30です。夏の間の21:30と思っていると、1時間ずれます。
発表の日や時刻は、変わることがあります。発表のある週は、各中銀・統計局の予定表で、その時点の予定を確かめてください。指標の発表の前後に起こりうること(スプレッドの広がりなど)は、指標の発表のときに起こることにまとめています。
MT4/MT5 のサーバー時間と、日足の区切り
サーバー時間のない口座(MT4/MT5 以外)なら、この章は飛ばしてかまいません。
MT4/MT5 のチャートの時刻は、ふつう業者のサーバーの時刻です。GMT+2(グリニッジ標準時より2時間進んだ時刻)を使い、米国の夏時間の間は GMT+3 にする業者がよくありますが、違う業者もあります。このやり方の業者では、サーバーの時刻は米国の切り替え(11月1日)に合わせて変わり、欧州の切り替えでは変わりません。この場合、日本時間との差は、11月1日(日)までは6時間、11月2日(月)からは7時間です(日本時間のほうが進んでいます。この記事の計算)。日足の区切り(サーバーの 0:00)は次のようになります。
- ①・②(11月1日まで): サーバーは GMT+3。日足の区切りは、日本時間の朝6:00。
- ③(11月2日の週から): サーバーは GMT+2。日足の区切りは、日本時間の朝7:00。
サーバーの時刻を欧州の日に合わせて切り替える業者や、1年中切り替えない業者もありえます。その場合は、ずれる日もずれ方も変わります。どちらにしても、決めるのは業者です。週明けの開始の時刻も、上の表の「週の取引の始まり」とは違うことがあります。
自分の業者で確かめる手順
- 業者の告知を読む: 夏時間の切り替えに合わせた取引時間・メンテナンスの時間・サーバー時間の変更は、業者のお知らせのページに出ることが多いです。10月25日と11月1日の前に、自分の業者の告知があるかを見ます。
- 切り替えの前と後で、MT4/MT5 の時計を見る: 「気配値表示」の上に出ている時刻を、10月23日(金)・10月26日(月)・11月2日(月)の取引時間中に見て、自分の時計との差がいくつかを書きとめます。市場が閉まっている週末は時計が止まっているので、取引時間中に見ます。
- 換算のツールで、ずれを入れ直す: サーバー時間の換算で「MT4/MT5 の今の時刻から」を選んでいる時は、ツールは選んだ時のずれを覚えています。切り替えの後に、MT4/MT5 の時刻を選び直してください。「多くの業者の時刻(GMT+2/+3)」を選んでいる時は、米国の切り替えに合わせて自動で変わりますが、自分の業者がそのやり方とは限りません。
- 市場の時間を自分の時計で見る: 市場の時間は、各都市の夏時間を端末の時計で計算するので、切り替えの週も、その日の時刻で表示します。
- 予約している注文や、時刻で動かしている物を見直す: 時刻で区切った自分のルール(「何時以降は入らない」など)や、時刻で動く EA(MT4/MT5 で自動で売買するプログラム)・通知は、どの時計の時刻で決めているかを確かめます。
記録・日記への影響
時刻で分けた集計(「東京の時間」「ロンドンの時間」など)は、切り替えをまたぐとずれます。
- 日本時間の時刻で分けている場合: 「16時台はロンドンの始まり」と決めていると、10月26日の週からは、ロンドンの始まりは17時台になります。11月2日の週からは、ニューヨークの時間も1時間あとになります。
- MT4/MT5 の履歴の時刻で分けている場合: 履歴の時刻はサーバーの時刻です。上の「米国に合わせる業者」の場合、サーバーの時刻で見るとニューヨークの時間は1年中同じ所にあり、ロンドンの時間だけが、10月26日〜30日の1週間、1時間あとにずれます。
- 1日の損益の区切り: 日足の区切りが日本時間で動く(朝6:00から7:00へ)ので、日本時間の「1日」で数えた損益と、MT4/MT5 の日足で数えた損益が、切り替えの前後で合わないことがあります。
集計がずれても、トレードそのものが変わったわけではありません。振り返る時は、切り替えの週に印を付けておくか、「どの市場の時間だったか」を時刻とは別に書いておくと、後で見分けられます。時間帯ごとに分けて見返すかどうか、どの時間に取引するかは、ご自身で決めてください。
週末・祝日・年末年始の取引時間は、FX の休場日・年末年始・週末の持ち越しにまとめています。2026〜27年の年末年始の各国の休みは、年末年始の FX の取引時間 2026-2027にあります。
参考文献
- GOV.UK. When do the clocks change? https://www.gov.uk/when-do-the-clocks-change
- Directive 2000/84/EC of the European Parliament and of the Council of 19 January 2001 on summer-time arrangements(第3条). EUR-Lex. https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32000L0084
- National Institute of Standards and Technology (NIST). Daylight Saving Time. https://www.nist.gov/pml/time-and-frequency-division/popular-links/daylight-saving-time-dst
- National Research Council Canada. Time zones and daylight saving time. https://nrc.canada.ca/en/certifications-evaluations-standards/canadas-official-time/time-zones-daylight-saving-time
- NSW Government. Daylight saving. https://www.nsw.gov.au/about-nsw/daylight-saving
- 国立研究開発法人 情報通信研究機構. 情報通信研究機構研究報告 Vol.65 No.2(2019)より「3. サマータイム」. https://www.nict.go.jp/publication/shuppan/kihou-journal/houkoku65-2/book/pdf/23.pdf
- Australian Foreign Exchange Committee. Q&A(Question 3). https://afxc.rba.gov.au/qa/
- Board of Governors of the Federal Reserve System. Meeting calendars, statements, and minutes. https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomccalendars.htm
- Board of Governors of the Federal Reserve System. (2013年3月13日). Federal Reserve announces time changes for FOMC statements and news conferences. https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20130313a.htm
- European Central Bank. Meetings of the Governing Council and General Council. https://www.ecb.europa.eu/press/calendars/mgcgc/html/index.en.html
- European Central Bank. (2022年6月27日). New times for ECB's monetary policy decisions and press conference. https://www.ecb.europa.eu/press/pr/date/2022/html/ecb.pr220627~73acedf868.en.html
- U.S. Bureau of Labor Statistics. Schedule of Releases for The Employment Situation. https://www.bls.gov/schedule/news_release/empsit.htm
- Government of British Columbia, Ministry of Attorney General. (2026年3月2日). Adopting permanent daylight saving time. https://news.gov.bc.ca/releases/2026AG0013-000209
- New Zealand Government (govt.nz). Daylight saving in NZ. https://www.govt.nz/browse/recreation-and-the-environment/daylight-saving